貧乏姫と金持ち王子





「何見てんの?」



タオルで濡れた髪を拭きながら、悠翔さんがリビングに入ってきた。



「あっ…テーブルの上にあった車雑誌。でも私には車のことはわかんないや」



雑誌を閉じて、テーブルの上な戻した。


"フワァー"


欠伸をする私。


時計を見ると、もう日付が変わっていた。


私は明日は休みだけど、悠翔さんはきっと仕事だよね…。