貧乏姫と金持ち王子




この辺って高い建物がない。


……って、ことは……一軒家?


もしかして親と住んでるとか?


もしそうならどうしよ……。


夜遅くに、よそ様の家に行くなんて非常識だよね?


そんなことを考えてると……。



「着いたよ」



と、悠翔さんに言われた。


我に返る私。


私の目の前に建っていたのは……。


ヒ○ズのような超高級マンションでもなく。


お城みたいな一軒家でもなく。


普通のアパートだった。