いつも笑わせてくれる貴族










―――チャリンチャリン………。



自転車の音がした。

その音で少し目が覚める。

辺りは真っ暗、そうや。
真帆ん家で泊まってさっきまで寝てたんや。

枕とクッションが散らばっとる。


時刻は…………1時。

さっきの自転車の音から、外で車が少し通る。


携帯を開く。
携帯の明かりで眩しくみえる。


すると一件メールが来てた。



登録してないメアドや。




9/16 23:54
From kuraunーxxxx.jp
sb こんばんは

石田ですわー。笹倉からメアド聞きました。よろしく。

-END-



この文字を見た瞬間、私はビックリした。

携帯をまたしまった。

なんて返事するか、よう分からんなってもうた。
しかも瞼が重い。

また真帆のベッドで眠りについた。