いつも笑わせてくれる貴族



「痛ー………何すんねん……」

叩かれたとこを抑える恵美。
男はただそれを見てるだけ。


「19歳も20歳も変わらんって」

ニコニコしながら言う恵美。


「馬鹿ったれ!変わるわ!!シンナーなんて吸ったら死んでまう!!」

「別に今が良ければいい……………ゆかりもシンナー吸うたらど?」

恵美はなにか袋を出してきた。

それはきっとシンナー。


「ふざけるな……」

私は目に溜まった涙を流す。

その涙は地面に落ちてしみる。



「こんなもん騙されとるだけなんやで!?恵美目覚ませや!!」



「もう覚めてるから」




私はもう何も言えなくなった。



「もう大学も行かん…………」


恵美は立ち上がった。


「もう関わんなや」



私は無理やり部屋から出された。

そして鍵も閉められた。




仕方なく、最後にオカンに挨拶しに行く。


「ゆかりちゃん大丈夫?」


「また今度来ます…お茶ありがとうございました、おじゃましました」


挨拶して恵美の家を後にした。