家に帰ると、オカンはいなかった。
オトンは、リビングでテレビを見てた。
オトンは、オカンほどまったく怖くなくて優しい。
唯一私の味方。
「オトン、オカンは?」
「ゆかりいたんか?オカンはえみりと旅館に行ったわ」
えみりとは私の妹。
オカンはえみりを気に入ってる。
「ゆかりは可哀想やなぁ、いっつもいっつも。オカンもえみりばっかり可愛がりすぎや…ったく」
そう言ってオトンは煙草に火を付けた。
「ええよ。オトンが味方なだけで」
私はそう言ってリビングを出ようとした。
「ゆかり、風邪引かんように風呂入りや。沸いてるから」
「んー」
私は返事をして、風呂場に行った。
服脱いで、風呂に入った。
疲れが一気にとれてった。


