「ゆかり、一緒帰ろ!!」
いつの間にか、帰る時間。
真帆が私の元に来た。
だけど今日の授業ってやった課題がまだできてなかった。
今頃やけど、ここの大学は勉強するとこであったり、デザイナー志望の人が集まる所。
それに基づく課題が、私にはできてなかった。
残念ながら、居残り。
「課題残ってるから、先帰っといて」
「そか。分かった!!ほなまた明日~」
真帆はそう言って、先帰ってった。
教室には、私一人ポツンと居る。
外は、昼より激しい雨が降っていた。
「あー、傘持ってきてへんわぁ…」
ザァザァザァザァ鳴りよる雨は、まだきっと次第に強くなってくなぁ。
じめじめして、外も暗なる。
明かりはこの教室だけで、あとは非常口の明かりしかついてない。
「帰りどやって帰ろうかなぁ」
悩みながら、構造作業にも悩む。
「ここのデザインどう考えよう……もう……」
ゴロゴロゴロゴロ…ッ


