いつも笑わせてくれる貴族




「よっし。今度行くわ」

ニコッと笑う石田さんは、まるで俳優並みやった。





するとバスが来た。



やっぱ空いとる。


そしてバスに乗る。



席に座ると石田さんが言ってきよった。


「隣座ってええ?」












「はい…」





ちょっと恥ずかしかった。

笹倉さんと座るのは違和感なかった。


だけど石田さんが座ると、横にいるんやなって……意識してまう。



恥ずかしすぎて、真正面も、石田さんも見れない。



ただ外の景色しか見れん。






トンッ









「……?」


ビクッとして肩を見ると、石田さんが私の肩に頭を乗せて寝取った。





……心拍数どないしたん…?







なんか私の心拍数、尋常やない。



顔も熱い。





もしかして…それって……自分、石田さんに…恋とかしてる…?