いつも笑わせてくれる貴族



「どーもあっしたー」


そう言うて、また裏へ入ってた。
すると恵美は、私の肩をギュッと掴んだ。

「次やで!!次!!」

……クラウンズか?





舞台を見とると、端から走ってきた二人。


会場の皆は、どの芸人よりも大きい声を出して興奮しとる。






「きゃーーーっっっ!!!石田さーーーんっ!!」


隣の人は、すごい大きな声で石田さんの名前を呼んだ。

うるさいわ。



「笹倉さーん!!!!」

恵美は私の隣の人より、かなりうるさい。


ここは歌手のライブちゃうねんぞ!?


だけどその大きい声に二人は気付いたんか、こちらを見る。


パチッと笹倉さんと目があった。





「えっとですねー、僕むっちゃ歌が好きでしてねー」

笹倉さんがそう言う。

「笹倉さん、幼稚園の時も○○さんの歌熱唱してましたからねー」

「○○さんとかかなり大人な曲やんけ!!しかもお前とは幼稚園一緒ちゃうわ!!」


笑いが引き起こる。
ネタは○○さんのおかげやん。

「そんな俺ライブしたことあるんやけど…」
「お前ライブのチケットの値段高いねーん」

馬鹿にしたように言う石田さん。

「ケチつけんな。そんでな…」

「ライブには人集まらず」


石田さんボケが、笹倉さんのライブの話を潰す。


恵美は大笑い。