いつも笑わせてくれる貴族






それから、開演して芸人さんのネタを見て15分。


芸人さんが出る度、キャーキャーキャーキャー……、黄色い声を上げるファン達。


しかも笑うところは、すごい大声で笑う。


私は笑わん。


隣の恵美はさっきまであんなにテンション低かったんが、こいつもすごい大声で笑うて、あほみたいや。



「おもろない?」

恵美はそう問いかけるが、私は応答しない。



言ったらあかんけど、全っ然おもろない。

センスがなさすぎや。




まぁそんな事言えば、私の近くにいる人が批判したり驚いたりするやん。




はぁつまんない。





しかも眠くなって眠ろうとしても恵美がいちいち起こすし、笑い声でまた覚めてまう。







「この前ですねー彼女と別れてしまったんですよー」


過去を振り返るなや未練タラタラ男。


「どっちが振ったん?もちろん彼女のほうですよね?」


「いや僕が振ったんですよー」

だったら何故彼女の話すんねん。

「だったらなんで彼女の話すんねん!」

私と同じツッコミをする。


「別れて今知ったんですよ、後悔したって」

「おい案外普通やな」


「それで昨日電話掛けたんですよ…」


「彼女にか」

「貞子にです」

「話急に変えんな!しかもなんやねん貞子とか!」



少しの笑い声しか聞こえん。

つまんなすぎや。


まだ新人やろうな。