いつも笑わせてくれる貴族




外に出て、空気をいっぱい吸う。


あぁ………もうこれからか。
私が緊張してどうすんねやろ。


「こっから近いんやで~、バスで行けるんやで!?」

恵美はとにかく興奮しとる。

「うちなぁ、……………………………笹倉さんの事好っきゃねん」


私はびっくりした。
でもあまりガッカリとか、はしない。

それよりか嬉しくなる。

やっと恵美にも好きな人できたんや、みたいな。



「そしたらゆかりは石田さんやなぁ(笑)」



「…なんでやねん」





なんで私が石田さんやねん。

意味分からん……意味分からん意味分からん意味分からん。


ほんまわけわかめ。






何が…………石田さんやねん。


「もしかして動揺してるんッ?(笑)」



「しとらんわ、このブ……」

危ないわ。
ブス言いそうになった。

最近こういう無愛想や自己中みたいなのは引っ込めよう思っとるのにな。


「さ、バス待とか」

そう言って、近かったバス停で恵美と肩を並べながらバスを待つ。

やっはこの街は賑やかやなぁ。

すると、ふと何か思い出した。




「……なぁ、」


「なんや?」






「…石田さんと笹倉さんのコンビてクラウンズいうの?」


恵美はプッと笑った。
なんやねんこいつは。


「やっぱ石田さん好っきゃんな!!笹倉さんより先に石田さん言うたわ!!」


「………………」

それは関係ないと思うわ。