いつも笑わせてくれる貴族



「……………親から……虐待受けてて…」


なんでこの事を男子だけに言ってしまうんや。

最低自分、男好き。



「………可哀想やなぁ………」


悲しそうな表情をする石田さん。

波が揺れる静かな音も、切なく感じる。


私もただ突っ立ってるだけ。


「ほんまに……痛そうやわ…」




そんな風に言われたら、泣きそうになるわ。







「……へ、…平気です。帰ります」


そう言ってすぐ走って帰る。

絶対後ろも振り向かん。



石田さんの顔見たら、泣くわ。





自分、哀の感情しか出せへん。




しかも最低。








あぁ……まじ馬鹿や。自分。