いつも笑わせてくれる貴族



「ええですよ。今石田さんと居れることだけで全然……………」



思わず口を塞ぐ。


私は我に返る。
…自分何言うてんねん…。
ナイトフィーバーはあかんよ。

でもこれが…本音?




「なんやゆかり~。俺そしたらもっと笑わせたるで!!」


間抜けな石田さん。


「ええですええですよ」



「なんや遠慮しちゃってぇ」



「遠慮なんてしてまへん」


ツンと、石田さんの反対側に顔を向ける。


「ははははは。まぁええわ。そろそろ帰る?」



「……はい」



「じゃあ送ってくわ」


そう言って石田さんは立ち上がり、私が立ち上がる為に手を差し伸べた。


その手を私は受け止めた。




すると石田さんは少し固まった。





「………どうしたん?この手…」



私の手の傷を見て、驚く石田さん。


「あ……ちょっと色々あって…」



「大丈夫なんか!?」




ドキッ―。









「心配やわ…」

石田さんは私の手を見続ける。



「何があったん?」


真剣な顔で問いつめてきた。