いつも笑わせてくれる貴族


「いいんですか?」

なんで私なんて誘うんやろ…。


こんな一般人で、しかもぶつかったその後に送ってもらって、ここまで発展するなんてあり得へん!!


絶対にあり得へんってば!!




「あのぅ…すいませーん」


石田さんの後ろには、女の人が立っていた。


「もしかして……お笑い芸人のクラウンズっていうコンビのボケ役の石田さんですよねぇ?」


………クラウンズ?

これがコンビ名なんや。



「……あぁ、よく似てる言われるんですよ」


「嘘やろ!?本物ですやん!!サインください!!」

その人は、色紙を無理やり押し付ける。

「書くもん持ってないんでねぇ…。困りますわ」


「じゃあ握手してください」

色紙を取り上げ、次は手を差し伸べた。


素直に握手する石田さん。

すると女の人も、お礼言って、コンビニを出て行った。




「じゃ、ちょっとええか?」



すると石田さんは私の手を握った。




するといきなり走る。