いつも笑わせてくれる貴族



「ありがとなゆかり。ほなまた明日!!」


そう言って、恵美とは別れた。

今日もかなり帰りが遅い。

一人でトボトボ歩いている。


ただ街にある蛍光灯が、私だけを照らすスポットライトみたい。



もう暗くて、あたりには人がいない。



そう自分が思ってた。










そして帰る道の途中にあるコンビニに少し立ち寄った。


意外とコンビニには、人がいる。




コンビニに入る。




理由は特にない。







雑誌の欄を見てるだけ。










「あっれ!?!?」


聞き慣れた声があって、思わず後ろに振り返る。


するとそこには、確か……田中さん?石田さん?がいた。


思わずビックリして声も出ない。


「君ゆかり……っていう子やよね?あの…俺の事覚えとる?」

心優しそうな顔…。
覚えとるけど、名前忘れてもうた。




「えっと…名前が分かりません」


「あー!名前な…。俺名前石田言うてん」


ニコニコ笑うてる。


「石田さん……ですか」



「どうしたん?こんなとこ来て」



「あぁ、いや……気分転換に…」

私絶対照れとるわぁ。
なんか…ドキドキする。

なんやろ……コレ。



「そうなんや~今暇なん?」



「一応……」


「じゃあ一緒にどっか行かへん?」



驚きや!!
こんな芸人さんの誘いなんて…めったにないわ!!