いつも笑わせてくれる貴族


なに考えてるんやっ。
そんなこと考えても無駄にすぎないわ。
顔洗って目覚まさあかん。
今自分がおかしい。

絶対おかしいわ。



「…はぁ」



私は顔を洗い終わって、鏡を見た。




「…っ」

醜い。

なんか分からんけど、ごっつ醜いわ自分。

醜すぎる…。
汚い。
自分の顔もすべて。

顔洗ったはずやのに…。
目覚まさなあかんのに。

なに?
なんやこの感情。













「ゆーかりー」


後ろから真帆が来た。
私はまたハッとした。

「な…、なんや?」

「早よしないとバス乗れないで?」

「あ、あぁ…」

私はくしを取り出して自分の髪をなおした。