私は洗面所へ向かう。
「にしても、眠いわ…」
欠伸しながら階段を降りる。
リビングにはちゃんとご飯がラップしてあった。
「オトンにしては、今日もなかなか出来とるな…」
朝食を少し覗いて洗面所に行った…
ところに。
「お邪魔するでー!!」
玄関から声が聞こえた。
元気で明るい声。
むっちゃ響いてる。
明らかにアイツしかおらんやろ。
私は玄関まで駆ける。
「朝からうるさいねんっ」
玄関にいたのは、予想通り
真帆。
「そう?普通やで」
「なにが普通や。迷惑なんや、こっちは」
「あ、まだ顔洗ってへんやろ!髪もくしゃくしゃやん」
真帆は、人の話を無視して自分で勝手に話を進める。
こいつは厄介。
そしてこいつは家に上がった。
「よし、リビング行こか♪」
こいつだけ、むっちゃルンルンしとんやん。
あいにく私は、イヤなことばっかやから、テンションあがらんわ。
そんなこと考えながら、廊下を歩いてリビング。
「んじゃあうちはここで待っとるわ~」