いつも笑わせてくれる貴族





「うっそ………………」

私はすごく驚いた。
大麻を育ててたなんてな…。


『んでさー、ゆかり写真撮られたんやろ?あんま気ぃせんほうがええで』



ん…?


「真帆も写真撮られたんやろ?」



『…………んっ?あぁ、まぁね。なんか男の人が高校生が着るような制服持っててこれ着て撮ってみたいに寄ってきたからさー』


真帆は笑いながら言うてた。


「だけどネットとかに流されたらどうするん?」

私は自分の事より真帆を心配した。
真帆のほうがなんか心配やもん。


『顔隠した隠した!だから平気!!でもゆかりのほうがうち心配やわぁ』


「んー、まぁ平気……。真帆に言ったらちょっと気持ち軽なったわ」


『ほんま?』


「うん………………………………、あ」



私はある事を思い出した。

明日、笹倉さんのライブ。


チケットを棚から出して、予定日を見たらやっぱ明日やった。



『どうしたん?』