いつも笑わせてくれる貴族




「ゆかりちゃんは、俺の事どう思う?」

笹倉さんの瞳が私の瞳をずっと見てる。


どうとか言われてもよく分からん。





「………なんか……………なんというか……本当にいい人やと思います…………………いつも笑顔やし……」

いい所を挙げる。


でも………。
ごめんなさい。

私は……。


「私は…………………石田さんが好きなんです………」



笹倉さんの瞳から少し色がなくなった。



「…………ごめんな、ゆかりちゃん…」



笹倉さんは俯きながら言う。


「いや全然…」





笹倉さんは少し涙をこらえてそうな感じがした。




「…………石田……、多分好きな人いる………………」


「…………………え……………」



私はゾクッとした。

石田さんに好きな人がいたん?



「……その人、俺らの所属してる事務所の人のメイク担当の人やねん………」





メイク担当の人……。
きっときれいな人だったりして…。