いつも笑わせてくれる貴族



「い、いきなり?」


「俺見たいねん!きっと可愛い笑顔!」


いきなりんな事言われても少し困る。

でもそんな目を細めて大きな笑顔の笹倉さんを見るとできそうな気ぃする。






「…………なんかロミオとジュリエットみたい!」

笹倉さんが急にそんな事を言うと、ついプッときた。


「私はジュリエットになんか似てませんて」

頬を引っ張る。

うまい笑顔作れたかな?









「おわっ、可愛えー!!!!!さすが浪花のジュリエットやんな!!」



「えへへ…」


私は照れる。
笑顔ってそんなええ事なんや…。



「俺はきっとロミオやないわぁ!!」



「な、なんで?」



「だって浪花の笹倉涼平やもん!!」


歯並びのいい綺麗な歯を見せて笑う。

下の名前、涼平言うんや…。


「だったら私はただの浪花の大谷ゆかり」



「んじゃあそれでええか!!…………………………………うわっ、人来た!」


笹倉さんは急いでマスクとサングラスを着用。


「それじゃあまたな!」


大きく手を降った笹倉さん。


私は次第に小さくなる笹倉さんと影をひたすら見つめていた。