いつも笑わせてくれる貴族


私はどうやら意識を失った………みたいな感じやった……。












「………ぁ、?」


目を覚ますと、石田さんが目の前にいた。

「ゆかりちゃんやっと目覚めた…」

時刻はもう00:00。


かなり遅い。


「え?私何したん…?」



「知らなくてええ事もある」

そう言って石田さんは私の頬に手を寄せた。

あったかあ。


「冷たくなってるから平気かな…」


「え?」


「いや、さっきまで熱かったから」

石田さんは私のおでこごと頭を撫でた。
その手はまるで透き通ってるように私を温めてくれそうな感じがした。










PLLL…。


石田さんの携帯に着信がきた。




「はいもしもぉし」

多分笹倉さんからかな。


『お前もうすぐ仕事やで!!』