いつも笑わせてくれる貴族











「ゆかりー、起きいや」


耳に真帆の声が入る。


パチッと目を開ける。

真帆が目の前にいた。

「もう朝やで」



私は起き上がった。

「んでさぁ…」

真帆は、携帯を手にとる。


そして私の目の前に差し出す。

「ゆかり、人のメール勝手に見たやろー!!」

本文を見ると、それは昨日の夜見た本文。

それは石田さんからのメール。
私はあまり理解できんかった。


もしや昨日見たのって、真帆の携帯やってん……?

つか、なんで笹倉さんと知り合いやねん。


「あの、昨日の夜間違えて見ちゃったんやと思う」

「そか」

真帆は、ニコッと笑う。


「まぁそういう事もあるから仕方ないな」


「………………………笹倉さんと知り合いなん?」

私は恐る恐る聞く。


「あぁ……………ちゃうねん、ただ中学で部活一緒やったから。でも大学入ってからメールしてへんもん」

私はビックリしてもうた。

中学の時、部活が一緒なんて…。

でも石田さんもなんで真帆のを…。