Crazy for You






あたしも席につくと、横を向いて座っている陽が、ため息をついた。



「ごっ、ごめんね」



あたしの言葉に陽が顔をあげたのがわかった。



「あたしと誤解されたことに、怒ってるんでしょ?あたし必死に否定したし、逆効果だったかもしんないしね。」



俯いて語るあたしの頭に重みが加わる。



「バカ春」



そう言ってあたしの頭をくしゃくしゃっとした。



「班決めるんだろ。早くやんぞ」