「まさか、体調悪いとか……」
「何勝手に妄想してんだよ」
頭上から声がしてシュビッと両手をチ
ョップの形にし、構える。
この声は忘れもしない、今朝の奴!
声のした方を見ると、私が入ってきた
入り口の上に人影が見えた。
正確に言うと、入り口は建物になって
てドアの横に付けられてる梯子によじ
登ってそこにいるんだろーけど。
「君そこにいると危ないわよ!」
その人物に叫んではみるものの、実わ
私もよくそこで昼寝したものだ。
「ご心配どーも、今朝は大丈夫でした?」
ポンッと身軽に着陸した彼は、私の前
にやってくると冷たく見下ろしてくる。
やっぱりコイツ……
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