｢他に質問とかは？｣
黒崎くんは机に両足を上げて、まさに
不良がする格好をして私を睨んでいる
こんなことで怯んでたまるか！
結局それからは森野先生のＨＲを後ろ
で見学してて、やっとこの日は終わっ
た。
｢疲れたああああ！｣
生徒指導室に行っても、まだマヤたち
は終わってないらしく、スネママ先生
しかいなかった。
あの人と２人きりになっても…ね。
結局昔から大好きだった屋上で、今現
在景色を独り占めというわけだ。
にしても…
｢伊藤リク。あいつ一体どこに…｣
プリントには席順に書かれた生徒たち
の名前があったけど、伊藤リクの姿は
見あたらなかった。
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