マヤに連れられて、私たちは体育館へ
 向かう。



 今思えば、私たち以外にも結構仲間が
 いるみたいで、ちょっぴり安心。



 「そーいえば。リカんとこの担当教師
  森野さんらしいわよ」

 「まじ?やばいんじゃね?」



 マヤと小太郎は私の知らない話題で盛
 り上がりだす。



 森野って、さっきのスネママじゃない
 の?



 一人疑問符を浮かべていると、体育館
 の舞台に続くドアの前に来ていた。



 「いたいた。あの人よ」



 ドアを開けて、薄暗いところへ入る。



 三段程階段があって、そこを上がって
 暗幕を潜れば舞台へ上がれるってわけ
 か。



 私はマヤの指さす方へ目を細める。



 まったく見えない…。



.