姫守の城 (仮)

「物欲が無いだけです。何を買えばいいのか解らないんですよ」

 言い訳など口にするだけ無駄。請負なんて家業、高度なスキルを身に付けなければ継げる筈もない。読心術の類は初歩にもならない。彼女は知っている。知らない理由は無いから。
 どちらにしろ広がる話じゃなかったな…。共通するものは一つだけだ。さあ、本題に入ろうか

「それより依頼あったんですよね」