「香南! 礼くらい言えよ。」 横で見ていた壬令が 口をはさんだ。 「あ、壬令さん。 いいんです。 受けとってもらえただけで満足です。」 そう言って 太一が笑う。 香南は我関せずと いった態度で ペットボトルをあけて お茶を飲んでいる。 と思ったら、 壬令の袖口を引っ張った。