「亮もやるわね。」 ひとみさんはそう言いながら、お母さんと一緒に窓からりんと亮ちゃんをガン見していた。 「…………」 りんと亮ちゃんのキスシーンにあたしの方が恥ずかしくなって赤面していると、ふと気がつくと隣の駿はあたし以上に真っ赤だった。 「…顔赤いよ?」 あたしはニヤニヤしながら駿に言った。 そんなあたしにむっとしたのか、駿はいきなりあたしの腕をつかんで歩きだした。