何を言えばいいのかわからなくて、あたしはずっと窓の外を見てた。 家までの時間がすごく長く感じた。 あたしの家の前に着いた。 「送ってくれてありがと。 じゃあまたね。」 あたしはそう言ってドアに手をかけた。 「…待てよ。」 そう言って亮ちゃんはあたしの腕をつかんだ。 その声に振り向き、つかまれた腕、亮ちゃんの目をみてあたしは再び座り直した。