散々悩んだ結果、ちょっと大人っぽい格好にした。 大学にいるらしい亮ちゃんに書類持っていくのに、子供っぽくなったら浮きそうだし。 時刻表で電車を確認して家を出た。 ギリギリで飛び乗った電車の窓から、いつもとかわらぬ町の景色が見えた。 亮ちゃんの大学は電車で30分のところだった。 駅のそばだったから、降りたらまっすぐと大学に向かった。 初めてではないけれど、やっぱり慣れない雰囲気は緊張する。