居酒屋に着くと、亮ちゃんはやけに騒がしい店の一角に真っ直ぐ向かっていった。 「りんちゃんキター! 亮も迎えおつかれ。」 亮ちゃんとあたしの姿を見かけると、よしき先輩が嬉しそうに呼んだ。 「オレをおまけみたいに呼ぶなよ。」 亮ちゃんはそう言いながら空いている席に腰掛けた。 あたしはどこに行けばいいかわからなくて、とりあえず亮ちゃんの隣に腰をおろした。 あたしが座るやいなや、飲み会のメンバーが順番に自己紹介をしてくれた。