「 少し今夜、外に出るよ 」



「 …え 」



「 カッパも来なさい 

独りで置いておけない
命令だよ」



「 …ごめんなさい… 」


「 …今度、ごめんなさいって言ったら
考えがあるからな 」



「 え… 」



「 今、十個位考えたけど
その何かを確実に実行します 」


「 言ってよ!! 」



「 言わないから怖いんでしょ
少し寝るから、曲でも聞いてて 」



カッパの頭を撫でて
ニッコリ笑い、ソファーに横になる




「 ね、ねるなよカカシ! 」




「 痛っ 思い切り乗るなよ!
アジ出ちゃうだろ!

…そんなに怖いなら言わない事
わかったか? 」


「 ……… 」




俺はそのまま、
カッパを上に乗せて眠った

ふりをした



カッパは胸の上に、頭を乗せてはいるが

意識を、
別の音に集中しているのがわかる