慌てて駆け寄り、しゃがんで
小さく細い、その手を握った



「 カッパ 息してるか 」



頷く


竹田さんが後ろから寄り
カッパの肩に、手を置いた



「 よお、―― どんな顔だった 」



「 顔 わかんない 」



「 ハリボテの、被りモノしてたな 」



「 うん

おみやげ屋さんに売ってる、
男の子の顔、の、大きな奴 」



「 だな 」



「 手袋して、窓 張り付いてた 」



… ヘンタイかよ




「 青山くんさ

ヤサ、ちょいと移動するか
ここはうちのモンに見張らせとくから 」



「 構いません 」




「 私が世話になってる、
針の、いいお医者があってさ

梅川の知り合いだ、車を呼ぶよ 」




「 ――― はい 」