―― そして数分後
ベットの上での攻防戦が始まった
「 ――……だーから
頭拭くだけだろうが!! 」
「 やだ!!自分でふく!! 」
「 手!まだ包帯だろ!
どうやって拭くんだよ! 」
俺はカッパの寝間着の衿を掴んで
体を引き寄せようとすると
本気で目が怯えている
…手が、怖いのか?
そのまま抱く
カッパの顔は、俺の肩の上
ドライシャンプーをつけて、頭を擦る
「 …カカシだめ!、やっ…
服、汚れちゃうよ! 」
「 いいから静かに 」
しばらく抱きしめていると
次第にカッパは、力を抜いて行く
俺はベットに座り
そのまま掴まらせてベットの縁をまわり
俺の足と足の間に立たせ
カッパを挟む形で
その向こうのテーブルの上の洗面器で
タオルをギュッと絞る
頭を拭いて、再び絞り
寝間着の下から背中を拭いて
前も拭き
テーブルの上から右手で
洗面器を床に
こういう時、手がデカイと
茶碗みたいに持てるから便利だと判った
カッパの腰を両手で掴んで
ズボンを下ろし、ベットの上に投げ
洗面器の中に、足を入れさせる
「 熱いか?」
奴は首を横に振った
俺はしゃがんで、カッパの両手は肩の上
足の指を洗うと
げらげらと、カッパが笑い出した


