「 『Azurite』からやらない? 」と
赤池さんが
ドラムの向こうから笑う
「 ほいよ 俺 んじゃ
"No Name"やりたい!! 」と緑くん
ギターのリフがかっこよくて
気に入ってるらしい
俺は「 はいはい 」と
ベースのスイッチを入れた
灰谷は
壁に寄り掛かり、座って
足の間に両手を入れて
暫く見ていたが
足がリズムを刻み出した
何曲かやっている間、口は動いていて
緑くんは、床に置いたままの
ヴォーカルマイクを
水平に流す様に蹴って
奴の側へと飛ばした
顔を ふい、と、こちらに向けたので
笑って『 歌え 』と言ってみた


