俺はあのまま 卒業と同時に、横濱の倉庫に就職 ベースは 最近全く弾かない ―― 正直 このベースを見ているのは辛かった だからと言って ……捨てる勇気も無くて ただ、部屋の隅で 白い埃を被って行くだけだ ソファーに横になり テレビをなんとなく見ていた 白っぽい青空の、日曜の午後 テーブルの上にはカップ麺の食いかけ チャンネルを変えていると 携帯が鳴った 一度、何故か 組んだ事のあるバンド ベースが突然抜け 今から助っ人が欲しいと言う