ライヴハウスに来る奴は皆
『ライヴハウスに来た事がある奴』が多い
駅から少し、
離れた場所にある事が多かったり
映画館みたいに、ふらりと入るとか
そういう人間は、あまりいないからだ
居ても、音楽が好きだったり
自分なりの哲学があったりで
『プチ批評家』の目線でバンドを見る
それ以外で楽しむ層は、
友達に誘われたり
チケットを、バンドをやっている友人に
貰ったり、買ったり
そしてひとしきり楽しんで
『ライヴハウスに行った事がある』
と言う記憶だけ残る
だから
彼氏彼女がバンドをやっている
友達がバンドをやっている以外
たった何十分の演奏で
『他人』を引き込み
またその何十分の為に
数千円払う事になるライヴハウスに
足を運ばせるのは、至難の技だ
それだけの『何か』が無ければ
日常で、会話に出して
あまりネタにもならないモノを
決して、見に来たりはしない
しかし
野外となると話しは別の様で
雑誌で見た、友達が知っていて
誘われた等の層が多く
広い空間なのも手伝い
観客席の空気は、明るくて軽い


