群青の月 〜『Azurite』take00〜





『 音の怪物 』


―― 奴はそれを恐れ
彼女を封じ込めようとし
孤独な彼女は嫌われまいと
それに従った


けれどその怪物は
叫ぶ場所を求めて
青い空の下、飛び出した


白く、背骨を浮かせて




あずる

俺、自分は怖いけど
おまえを怖いと思った事は
一度も無いよ



『カッパ』の時から
小さな可愛い、女の子だ