オレンジと藍に 染まった部屋






ベットの軋みが

立て掛けてある ベースの弦に伝わって

低く 微かに鳴ってる








――― 大切にしたい




俺の腕の中に、
いとも簡単に収まってしまう この子を




その白い 髪の奥

隠れ始めた、古い傷痕にも
新しい傷痕にもキスをする





胸と胸をあわせ 抱きしめ合う








――― 目茶苦茶にしてしまいたい





さっきまで

俺の名前を
何度も小さく、呼んでいた声が

汗の流れる体の下で
早く 浅い、震える吐息に変わって行く






あずるが好きだから


一緒に

同じ場所に行きたいから





ただ乱暴に 自分の気持ちだけを貫きたい




その衝動を抑える