群青の月 〜『Azurite』take00〜






「 ……改造手術の矢野、
居たでしょ 」



「 うん 」


「 随分前からなんか、
つきあってみたいなこと
言われてたの 」


「 ……うん 」


「 胸筋動いた 」


「 …一瞬ピキッと来ただけ
それで? 」



「 一目惚れとか言われてもね
私、わからないし
かおカッコイイなら、沢山
バンドやってる人とか、ホストの人とか
新宿とかに、いるでしょ 」


「 だね 」



「 それから…家にまで来る様になって
独りでアパートに居たから、
起きてる時は戦うけど
寝てる時、怖いから 」


「 うん 」



「 …それでたまり場とかに
行くようになったのか 」



「 うん…それもあってそれからは
学校にいる時はさすがに
休み時間とかに
来るだけだったんだけど

彼女さん?がいたみたいだったの
それで…髪

あ、髪はね 自分で切ったんだよ 」


「 聞いた 」


「 え 誰に?! 」


「 ターミネー熊 」


「 それでね 」


「 納得するのか それで? 」



「 謝りたいって、倉庫に呼ばれたの 」



「 ……行くなよ 」



「 …怒っちゃやだ もう行かないよ…

何か、ピアスが似合いそうだとか
付けさせてとか
…もうやめようよ リュウジ 」



「 なんで 」


「 服、破けそう 」


「 そんなマッチョじゃないだろ 」


「 脱ぐとすごいじゃん… 」


「 おまえのだからいいでしょ
それで? 」



「 ムリ  今、心臓が… 」



「 …だから、改造君だと思ったのか 」



「 うん だって
…新宿に一緒に来る友達とか
いない筈なんだもん 」



「 …え  どういう事だ? 」


「 髪切りの前、大阪に転校してるの
すごいいじめにあって 」