群青の月 〜『Azurite』take00〜




部屋に入ると一番奥


オレンジ色の光の中で
あずるが池上に
ドラムの叩き方を、真剣に教わっていた



二人、胡座で床に座り
見えないタムを叩いている




入口ドア横で
ギターを弾きながら座っていた真木が
見上げ頭に
「 男の顔になってんぞ 」と笑う



俺は
「 男だよ 」と笑いながら蹴り
ピンクのエプロンをして
明日の米を、炊飯器に仕込んだ