真木が出て行った後
あずるはベットの上に座って
なかなか決まらずにいた曲に
詩を乗せて歌い始めた
『 あの〜人は〜
6〜 6を掴むと〜言ったー
5だと微妙〜なんだって〜
1なら捨てる〜
意味〜わからないけれど〜
6だとモズバーガー
買って来てくれると〜言った〜
リュウジ、イケヤン
"ヒキ 'って何? 」
池上、イケヤンが
床に胡座をかいたまま
引き笑いをしている
俺もベースであわせていたけど
腹を抱えていた
「 ゲーセンにもあるから
今度やればいい
モズは買えないけど 」と俺は言い
「 アズヤンがハタチになったら
連れて行ってあげるよ 」と
池上が笑った
「 あずる それ全部英語で書いてみれば 」
「 おお! わかった! 」
夕方になり
"ただいまー!"の声
真木はなんと、丸坊主になっていて
"バスケ部に入っていたけど
規則できりました" みたいな風貌だ
手にはモズバーガーが
手提げで二袋
「出たのか」と袋を見ながら笑ったら
「今のオレに負けは無い」と
腰に手をあてた
それは真木なりの
『コイン裏表』だったらしく
その夜から、奴の練習量は凄かった
薄い新品のピックは
先がすぐに、丸くなり
ギターの弦を、何回も変えた


