群青の月 〜『Azurite』take00〜






真夏日


ひるがえる洗濯物の中に
真木の赤いシャツ




「 真木、Tシャツ出そうか 」


「 いいや ついでに少し焼く
袖から上だけ白くて格好悪い 」



そう言って、持参のバスタオルを引いて
俯せになった




「 … なあ 」


「 何でしょう 」


「 …なんでボウズの頭
あんなに傷あんの? 」




「 深い事情 」




「 ――――

いじめか?
…違うか わかんね 」



「 少ししたら、自分から何かの折りに
話すんじゃないかな 」




「…ああいうのは懐いてる様に見えて
信用してないからなあ 人

落し易そうで、実は正反対って奴

…むしろもう、誰かさんに落ちてるか 」



「 回りくどく言わなくていい
俺じゃないよ 」


「 ピアス、開けさせたろ? 」



「 近場にいたからでしょう 」


「 …オレなら、今の彼女にもし
ピアス開けた男の話聞いたら
そっちのが腹立ちそう
自分で開けたらしいけどね 」



「 そういうもんか? 」



「 そういうモンだよ
オレはね 

あ〜!!暑っちい!髪うぜー 」



「 伸ばすって言ってなかったか? 」


「 昨日のオレと今日のオレは違うの!
青山も切れよ! 」



「 ガキの頃のケガで
髪、生えて無い所あるから
これ以上は無理かも 」




「 わかった

おーい!!
美容院行ってくるわー
ついでに買って来るモンあるか〜? 」