群青の月 〜『Azurite』take00〜





「 ―――……だーかーら
焦ったんだってば!!!
帰ろうか、相談してたんだからよ 」



「 う、うん
ドキドキ、ドキドキしたよ 」




「 どこをどう焦るんだよ…
ピアス開けてたんだ 」




扉の外にいたのは、
やはり、真木と池上だった



「 見て見て ほら 」


あずるが嬉しそうに、真木に左耳を見せた



「 おお! 青い石じゃん!
ちゃんと消毒しないとな
青山、薬あるのか? 」



「 うん
梅川さんが置いて行ってくれた
抗生物質と、鎮痛剤もある 」



「 夏場だからな〜 」


「 今やらないと、
変顔のままライヴやるって脅すから 」



「 …おまえが脅しに屈するとは… 」


「 やっていいよって言ったら
泣きそうになった 」


「 …そっちか 」



「 納得すんなよ 」


「 …納得出来ちゃうオレが居るワケよ 」



「 真木さーん!!コーラ入れたよー! 」


「 お サンキュー! 」



―― 少ししてから

げらげら笑いながら
あずるが表に出て来て
コーラの泡だらけになった真木が
飛び出して来た


池上が、これでもかと笑っている



「 ボウズ!!
こんなネタ教えたの誰だ!! 」


「 リュウジだよー!! 」


真木がクルっと方向転換し
俺を追い掛けて来た