魚が跳ねる様な音がした


あずるが額を抑えてうずくまる


真木が中指を銃口の様に
ふぅ と息を吹いて反り返った




「 ……最悪な口説き文句だな 」



あずるが、涙を流して言い返す


「 今、いま、変なモノ見えたよ?!
妖精みたいな光が!! 」


「 ギター弾きのデコピンは
イテェだろ〜 」



あずるが
涙を溜めた目で俺を見ながら
真木を指差す



「 仕返しは、自分でしなさい 」


顎に手をあてて笑って答えた



あずるはデコピンしようとするが
真木は体を反り返し、腕でそれを阻止する


リーチでは敵わないと思ったのか
あずるはアッサリ座り
真木の足を、思い切り踏ん付けた