「さっきから、欠伸ばっかじゃねぇ?昨日何してたんだよ?」 睡魔に襲われる俺に、相方が突っ込む。 打ち合わせ前の、控え室。 雄介は、出された唐揚げ弁当をほうばっている。 「これ見て!」 俺は、今朝できたばかりの詩を雄介に見せた。 「やべぇよ…。」 「えっ?」 「超力作じゃん! 俺が、曲付けてやるよ。」 雄介も、かなり気に入った様子。 「陸さぁ、これ彼女のこと思って書いたんだろ?」 「まぁな…。」 今更ながら、なんだか照れ臭い。