いちごちょこ

「ここだよな,桜子。」


「あっ…うん!
 わざわざありがとね。」


って何で私の家知ってるんだろう。


まぁいいや。



「桜子は可愛いよ,本当に。
 自信持ちなって。」


ニカッと笑った三橋綾は私の頭をポンポンと撫でる。


そんな三橋綾の制服の端っこを掴んで『うん』なんて言っちゃった私。


どうしてかそう思えるような気がしたんだ。



「また明日な!」


そう言って私に背を向けて歩いていく三橋綾に



「綾っまた明日ね!」


って返すと太陽のような笑顔が返ってきた。