以前の俺にとって女は
寂しさを埋めるための道具でしかなかった……


中学校時代に本気で惚れていたひろ子と
別れてからは
どんどん最低の男になり下がっていったんだ


さびしいから女を抱いて何が悪い?


俺だって……恋がしたいと思うことだってあったさ。



だけれど──もう
あんなに辛い気持は味わいたくねぇんだ。


好きな人を失う苦しみ……それは二度と経験したくねぇんだ。


はは……弱ぇな──俺…。


ひろ子を手放したのは俺なのに…


彼女は浮気をした俺を許してくれたのに…



俺は、そんな彼女をこれ以上傷つけたくなくて
別れることを選んだんだ。



そして誓ったんだ……



もう──誰も本気で好きにならないって…