二股男─甘い誘惑切ない葛藤─

──コクン。


ゆっくりと頷くと
大きな瞳を見開いて
俺を直視した


「この夏は帰らないことになってるの
だから……
ここにいさせて
しい君と一緒にいたい」


……そっか。


しょうがないか……


嫌だと言う彼女を無理やり実家に引っ張っていくのもあれだしな。


「……分かったよ
だけど、冬は実家に帰るんだぞ
それとちゃんと両親と仲良くするんだからな」


さゆりは再びゆっくりと頷いた。