ドキっという大きい鼓動と共に
心の中で一瞬冷や汗が流れた


何言ってんだよ?
こいつ……


「してねぇよ」


いつもと同じぶっきらぼうに答える俺


平常心だ、平常心。


「ふーん……」


さゆりはその後、特に何も言うわけでもなく
ボストンバッグの中から下着と部屋着を取り出して着ていた


何なんだよ。


いきなりそんな事言われたら
気になるじゃんか。